当番校挨拶

このたび、令和 2 年 11 月 25 日(水)、26 日(木)の 2 日間、第 58 回全国大学保健管理研究集会を開催することとなりました。 この集会は、全国の国・公・私立大学の保健管理施設を担当する教職員が年に一回、一堂に会し、大学における保健管理に関する調査・研究の成果を発表し、相互の連携・協力のもとに、日常業務に役立つような研修・ 啓発を行う場として半世紀余りの歴史をもっています。

今般の新型コロナウイルス感染症禍の収束がいまだ見通せない中、皆様日々、学生、教職員の健康を守るためにご苦労されていることと存じます。そのような状況下、今回の開催を危惧される方もいらっしゃることと存じます。運営委員会では、ウェブも利用したハイブリッド形式とすることで会場出席者の低減によるソーシャルディスタンスの確保を図るとともに十分な感染防止対策を講じた上、予定通り開催させていただくことと致しました。これによって実質的により多くの方々にご参加いただけるならば、コロナ後も見据え、新しい時代の研究集会の在り方を考えるきっかけともなろうかと考えております。なお、今後の状況の変化によっては、ウェブのみの開催とさせていただくこともありうる旨、申し添えさせていただきます。

今回のテーマは「大学から人々と社会の健康創造を —ヘルシーキャンパス JAPAN 元年—」とさせていただきました。ヘルシーキャンパスは、大学が『健康』に関わる取り組みを従来以上に実践し、評価し、社会に向けて発信することを目指した取り組みです。ヘルシーキャンパスの理念を広く共有し、全国に広げていくきっかけと出来ればと考えています。それに加えて、「大学におけるメンタルヘルス対策・体制の課題と展望」と「大学における新型コロナウイルス感染症対応の実際と今後の課題・展望」をトピックスとして用意しました。また、新たな試みとして、一般演題の中から優秀演題を選定し、優秀演題発表セッションにて紹介させていただくことといたしました。プログラム構成に当たっては、コメディカル、若手、女性、学生の方々に、従来以上にご活躍いただく機会を提供することも意識しました。

新型コロナウイルス感染症への対応に多くの困難を抱えている今こそ、会員の皆様の情報共有、意見交換、連携の強化が求められていると思います。皆さまに安心してご参加いただき、実り多い集会となるよう尽力して参る所存です。

皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

令和2年10月吉日


第 58 回全国大学保健管理研究集会
運営委員会委員長湊 長博(京都大学 総長/全国大学保健管理協会会長)
副委員長村中 孝史(京都大学 プロボスト 理事・副学長)
吉﨑 武尚(京都大学 環境安全保健機構 機構長)
石見 拓(京都大学 環境安全保健機構 健康管理部門 教授)(大会長)